オヤジがたんすに入るとき

【キャスト】
伝次郎:緒方賢一
次郎:岸尾だいすけ
息子:立花慎之介
上司:鳥海浩輔
後輩:保村真
コンビニ店員:平川大輔


これは(リアルタイムでは見てないけど)、以前エイプリルフール企画で郎猫儿が発表したBLゲームのドラマCD。
仕事もできないし妻にも捨てられたしがない中年オヤジ「伝次郎」が自分の父親の葬儀の後、父親の部屋でたんす(生前、「本当に困ったらたんすの中を見ろ」と言われていたもの)を見つけて中を開けるとこからはじまる。中を開けると一着のジャンパーと、そのポケットに
その1、服を着て中に入れ
その2、一日経つと元に戻ってしまう
その3、正体は隠さなければならない
と書かれた紙が入っていて、伝次郎は興味本位でそのジャンパーを着てタンスに入ってしまった。
そして深い眠りについた後、目を覚ますと鏡の前の自分は何十年も前の若い頃の自分になっていた・・・みたいな話。それで外に出ると、伝次郎を知るいろんな人物や近所のコンビニ店員などとエンカウントして・・・ってね。
本編は4つに分かれていて、遭遇したキャラ×次郎(伝次郎の仮名)の話が入ってる。会社の後輩に遭遇したケース、会社の上司に遭遇したケース、コンビニ店員とのケース、息子と遭遇してしまったケースの4つだけど・・・どれもよかった。でも、特によかったのは、コンビニ店員のやつと息子とのやつだな。上司編は単純に笑えたけどw


コンビニ店員はクール過ぎというか冷たいし、息子も無気力で遊びほうけてばかりのしがない大学生だけど、どちらも父親の記憶と重なって次郎に好意を抱くようになるんだよね。コンビニ店員は借金を背負って(人が良すぎて他人の借金を背負った)住み込みで働いている父親をおもいだして、普段表さない寂しさを次郎にぶつけてしまうって流れがすごくよかったし、息子も父親のかっこよかった頃の話や誰といても癒されない寂しさやらなんやらを次郎に打ち明けるのがよかった。ただ、息子編もちゃんとエロシーンあるから(後輩編だけはなぜかない)、ある意味息子×父親というなんとも微妙なカップリングになってしまうのが聴くひとを選ぶかもしれないね。でも、さすがは「BL=ファンタジー」という図式通り、ちょっとホロリな感じに仕上がっている。


これ、たぶんいままで聴いたBLCDの中で一番好きかな。まぁ、そんなにたくさん聴いてないからなんとも言えないけどw話の流れとか雰囲気がみらくるのーとんに似ててゲームっぽくて聴きやすいってのもあるかな。雰囲気的には、選択肢のないノベルゲーみたいな感じ。モノロ−グが多くて話の流れがつかみやすいし。最後のフリートークもだいさくと緒方さんの絡めてなさがワロスだったwww「こういうの、最近はやってるんでしょ?」なんて言う緒方さんテラカワユスwwww
コンビニ店員のクールでやる気なさげなS系ボイスも平川さんGJだったし、立花さんの声は好きだったから久々に聴けてうれしかったわー。でも何より、直接の濡れ場はだいさくがやってたからなかったにせよ、BLCDなのに緒方さんが出てることに一番びっくりしたよwあのひとこーいうの他にも出てるのか?