コイビト遊戯 滝沢蓮GOOD 芳賀伊吹GOOD 廣瀬諒GOOD 藍川周平BAD(モンスター)

最近プリナイと緋色DSばっかりやってたので、なんとなく引っ張り出してみた。いろんな意味で乙女ゲーには到底真似できないクオリティを持つ、PIL/SLASH作品。以前櫻井GOODを見ていたので、あのヤンデレどころか犯罪のにおいがプンプンする兄貴をどうしても攻略したくなって同級生をまとめて攻略。
蓮は心にバリケードはってる系の寂しがりやだった。ちゃらんぽらん→本気のギャップの流れが好きなひとにはいいだろうな。まぁ、極貧の裕太にゴハン恵んでやったから仲良くなったとかあまりにもファンタジー過ぎたな・・・って言っちゃうとこのゲームのシナリオ全てがファンタジーからしょうがないか。諒の並々ならぬ裕太への執着心が垣間見える感じに、とりあえず諒ルートへの期待が隠せなかった。滝沢は裕太を好きになって病むどころか比較的いい方向へ進んでいくから、後味はいいものだった。
芳賀はかわいそうだった。兄貴に裕太の更生を依頼されてから、積極的に裕太に部活に入るように勧めたり、すごく爽やかなスポーツ男子だったのに・・・裕太にどんどん惹かれていくうちに芳賀の方がおかしくなっていく。裕太が全てにおいてあまりにも中性的過ぎるせいで、元々女が苦手になりつつあったのにそれどころかホモにはしっていくのが見ていてせつなかった。そこでさらに伊吹に「もうやめよう、前みたいに友達に戻ろう」なんて無理なこと平気で言う裕太のせいで、芳賀がどんどん病んでいくのも物哀しいものだった。でも、人気者の芳賀を陥れようとする輩に懸命に言葉を投げつける裕太にはちょっと感心した。流されまくりでバカな裕太にしてはすごいな、と。
諒はかわいかった。諒のおろおろした反応に癒された。兄貴を対峙する時の凄まじい態度の変化は最初はびびったけど、諒の兄貴に対する態度は裕太への本当の心配や思いやりだからまだよかった。むしろ、ひたむきさに癒される。真面目で清廉潔白な諒もまた裕太を心配するあまり病んでいくけど、それを懸命に受け入れようとする裕太はよかった。さすが幼馴染、お互いを支えあってる感じがものすごくベストカップルだった。バカで防衛本能が大きく欠損してる裕太を諒が目を光らせて守ってやり、状況の変化や突然のことにヒステリーやパニック起こしちゃう諒を裕太がやさしくなだめてやる・・・この構図は非常にいい。また、兄貴ルートへの伏線もきちんとはってあって、今後の展開への期待もわくね。


そして兄貴ルート。とりあえずバッドから。
諒が本当に不憫だった。諒が語る昔の話の中で、諒は小さい頃に裕太を遊びに連れ出したら兄貴は子ども相手とは思えない形相で怒鳴りつけられてるし、兄貴の変態行為(ストロー)も間近で見ちゃってるし。あれ小さい子が見たら絶対トラウマになるって。それに諒は兄貴が北海道から帰ってきて以降本気で心配していたのに、甘ったるいこと考えてどうにかなるとおもってる裕太には非常にやきもきさせられた。あまりのバカさに耐えられなくなりそうだった。それで対応遅れたせいで中途半端な逃げ方しか出来なくてかえって兄貴をキレさせて、結果的には裕太は監禁されちゃうし。諒はきっとやりきれなかっただろうな。
ちなみに、プレイヤーに数々のトラウマを与えるとされる・・・ストロー。あの描写はまじ半端ないw「兄ちゃんが久々にストローしてやるからな」のくだりは名言だわww氷河流さんのハンサムボイスであんなアホなくらい変態なことをしれっと言われると、かなりダメージでかいwww
これが見たくてこのゲームやったんだけど・・・これで、このゲームは絶対他人に薦められないゲームのひとつとなった。いや、個人的にはやってよかったんだけどねwなにぶん、あたしは丸木文華さんの生々しくて暗いタッチの文章が好きでさ。腹の底から黒いものが湧き上がる、みたいに感情の湧き方を肉体的な感覚で表現するところがすごくいい。この変態ゲーがバカゲーにならなかったのは、きっとこのライターさんのおかげだな。